セーファーセックスを心がけても気になる性病、それがコンジローマです。

「たかがイボでしょ?」こんな一言で片付けてしまいそうですが、実は大変な危険性を孕んでいる性病ということはあまり知られていません。

今回はそんなコンジローマの危険性と、気になる症状と治療法について解説していきたいと思います。

コンジローマってどんな性病?なんで危険なの?

軽度の性病に分類されやすいコンジローマですが、その外見以上に大きな危険をはらんだ性病の1つとして知られています。

コンジローマ感染を知らずに放置してが故に、重篤な性病に更に羅患してしまうケースも多く報告されているのです。

コンジローマが危険な理由その①陰茎ガン、子宮頸ガンに発展しやすい

コンジローマに感染したら=ガンに羅患してしまう、という訳では勿論ありません。

しかしコンジローマの原因になるHPVウイルスは、女性の子宮頸がんを誘発するウイルスとしても知られています。

HPVウイルスの種類は1つではなく、100以上の種類が検出されており、ガンにかかりやすい型と、コンジローマを誘発する型は別のウイルスなのです。

しかしウイルスに感染したまま、数年~10年以上放置してしまうと、病変が変性を起こし、ガンを引き起こすことも少なくありません。

男性の場合、陰茎ガンにまで発達するケースは少ないですが、中にはガン誘発度の高いHPVウイルスに感染している場合も考えられます。

良性腫瘍の1つであるコンジローマですが、少しの異常を見つけたら、放置せずにすぐに泌尿器科を受診しましょう。

コンジローマが危険な理由その②感染率、再発率が非常に高い

コンジローマの感染経路は母子感染と、セックスによる感染の2種類です。

勿論爆発的な増加傾向があるのは後者の感染経路ですが、目には見えない小さな傷や出血箇所から、ウイルスが侵入することで感染します。

コンドームをしているから大丈夫という方でも、最初から最後までコンドームをつけている方は少ないですよね?

コンジローマはそんな隙をついて感染のチャンスを心待ちにしているのです。

一般的にウイルス感染者との性行為で感染する確率は、60~70%と言われており、HIV感染率の0.01%と比べると、その感染率の高さがよく分かるでしょう。

また治療をした後の再発率も非常に高く、3ヶ月後の再発率は約30%です。

感染率も高く、更には完治と再発を繰り返す厄介さから、コンジロームとイタチごっこを繰り返す患者は後を絶ちません。

コンジローマが危険な理由その③コンジローマに羅患するとHIV感染率が10倍UP!?

コンジローマの底知れぬ危険性を実感するのが、他の性病との重複感染です。

しばし梅毒やB型肝炎に感染していると、HIVに感染する確率がうんと高くなると言いますよね?

もうすでに感染している性病が、新たな性病の感染を促進するという点では、コンジローマも危惧する必要が出てきます。

コンジローマに感染していると、HIVの感染確率が高まり、その感染リスクは健常者の数倍~10倍にもなるのです。

自覚症状がない場合、多忙すぎてクリニックを受診できない場合もあると思いますが、コンジローマがトリガーになりHIVに感染してしまうケースも多く報告されています。

コンジローマってどんな病気?こんな症状が出たら要注意

コンジローマは主訴のイボが確認出来るまで、ある程度の時間を要します。

その為自身がコンジローマに感染していること自体に気づくのが遅れてしまいがち。

ここではそんな厄介なコンジローマの症状について着目してみましょう。

コンジローマの症状と特徴まとめ

皆さん一度は聞いたことがある子宮頸がんの原因ウイルスとして知られるHPVですが、粘膜部位に感染すると、イボ状の異物を形成するのが主な症状です。

一言でイボといっても小さな顆粒状のイボが出来たり(色に関しては、シロや、薄いピンク、褐色等様々)、放置すると大きさも肥大し、広範囲にイボが広がります。

男性の場合や特に陰茎部そして肛門周辺の粘膜部位に頻発し、そのイボの外見から野菜のカリフラワーや、鶏のトサカと形容されることも少なくありません。

特に20~40代の年代層に多く見られ、若者の性に対する敷居の低さが、爆発的なコンジローマの流行を生んでいます。

あなたのペニス、そして肛門部位に怪しげなイボはありませんか?

コンジローマの初期症状はココに出やすいぞ

コンジローマは感染してすぐにザ・症状のような目に見えた異常が確認出来ません。

一般的に約1ヶ月~8ヶ月の間が潜伏期間と数えられ、その期間は症状らしき症状を確認することはほぼ不可能です。

コンジローマは痛みや痒みなどの分かりやすい初期症状を呈しませんが、男性の場合、陰茎の違和感や小さなイボがコンジローマを見逃さないサインになってきます。

下記がコンジローマの症状が現れやすい部位なので、参考にしてください。

  • 亀頭表面
  • 亀頭とカリの間
  • 玉袋
  • 肛門から玉袋までの筋
  • 肛門周辺の粘膜
  • 肛門内部

ただし肛門周辺の粘膜部位や玉袋、または肛門から玉袋の間の筋などは、なかなか確認しにくい部位なので、見落としがちです。

また男性同性愛者の方でアナルセックスを頻繁にしている方(コンドームを使用していない方は特に)は、肛門内部にイボが出来る場合もあり、その場合は初期発見が難しくなってきます。

コンジローマとフォアダイスの違いについて

そのイボなら自分もあるかも、と言う方もはず。

特に生殖器のような粘膜部位は、性病に羅患せずとも、イボ状の良性腫瘍が出来る場合も少なくありません。

男性の場合、特にカリ周辺にフォアダイスと呼ばれるイボが見られます。

特徴として白っぽいブツブツで、その正体は皮脂の固まりであって、コンジローマではありません。

コンジローマとフォアダイスの正しい見分け方は困難ですが、均一な数ミリのブツブツがカリ首にあった場合は、フォアダイスの可能性が高いでしょう。

しかしフォアダイスと思っていたらコンジローマだった、という事態を避ける為にも、気になった場合はクリニックにアドバイスを仰ぎましょう。

無症状でもコンジローマ感染の有無は分かる?

コンジローマは痒みなどの自覚症状がないので、初期発見が非常に難しい性病の1つです。

例えばHIVの場合、潜伏期間が非常に長くても、身体の倦怠感や微熱などの兆候から、初期発見に繋がる場合が少なくありません。

無症状期、つまり感染初期の間でも、女性の場合は、膣粘膜の細胞を採取しウイルス検査をすることで、感染しているかを確認することが可能です。

しかし男性の場合は、いくら陰茎部付近の細胞を採取しても、感染の有無を確認出来るウイルスを摂取することは出来ません。

その為、自身がコンジローマという性病に日々気を配り、「もしかして」と思ったその時に泌尿器科の門を叩くことが大切になってくるのです。

気になるコンジローマの治療法について、保険は効くの?

コンジローマになってしまった場合は、どんな治療を受けることになるのでしょうか?

そして気になる医療費はどれくらいなのか、または医師の診察を受けずに個人輸入で薬を買うことは出来るのか?

そんな疑問について調べてみようと思います。

コンジローマの治療は大きく分けて2種類

セックスをしたことがある方は、もはや全員コンジローマに感染しているかもしれません。

クリニックではまず視察によるチェックが行われますが(血液検査等ではありません)、そこで感染が判明した場合、以下の2通りの治療法が考えられます。

塗薬り”ベセルナクリーム”による治療

こちらベセルナクリームによる患部へのクリーム塗布が、治療の第一選択になってきます。

HPVウイルスに免疫を作るクリームを根気強く塗布することで、徐々にウイルスを減らしていく方法です。

コンジローマは感染しやすいですが、体内からなかなか出て行ってくれない為、数ヶ月単位での塗布が必須条件になります。

可視出来るイボが消えても、潜在しているHPVウイルスを完全に排除出来なければ、すぐに再発してしまう為、医師の監視のもと正しく使用することが完治への第一歩と言えるでしょう。

気になる医療費ですが、約4000~5000円程度の薬代と見積もっておけば問題ありません。

ベセルナクリームは保険適応ですが、診察代を含めると、初診時にはやはり1万円は必要になってきます。

イボを外科的処置で切除

外科手術と聞くと大げさに聞こえますが、Co2レーザーや電気メスで目に見える範囲のイボを切除することが可能です。

ただし再発を防ぐためにも、1度のレーザー照射で治療が終わることはなく、長いスパンで複数回のレーザー照射が必要になります。

イボの除去には大変効果的に見えるレーザー治療ですが、レーザー照射時にウイルスを拡散してしまう場合もあるので、熟練した医師からの施術が必須です。

コンジローマでレーザー処置をする場合も、多くは前述のベセルナクリームを併用することになるので、レーザー照射後の自己ケアも必要になってきます。

クリニックにもよりますが、コンジローマのレーザー照射には保険が適応される為、1万円以下の値段で治療も可能です。

しかしながら、より審美性を気にする男性は、全額自己負担で男性専門クリニックに駆け込む方も少なくありません。

個人輸入でコンジローマ治療薬を購入するのはありか?

ペニスの秘め事、もしくは性病の治療の為、クリニックを受診するのを躊躇う方も多いはず。

HIVの治療薬すら個人輸入出来る時代、コンジローマ治療薬のベゼルナクリームも勿論輸入可能です。

通常のベゼルナクリームは日本で購入するのとほぼ変わらぬプライスですが、ジェネリック医薬品の場合は約半額で購入出来ます。

しかし個人輸入が意味することは、医師の監視の元ではなく、自己判断での治療になるということ。

特に再発率が高いコンジローマはクリームの使用期間に塗布の仕方など、自分でコントロールするのは非常にリスキー。

どうしてもという方は自己責任で購入することは出来ますが、値段に大きな開きがない為、医師の診断の下で薬を購入することを強くオススメいたします。

まとめ

いくら挿入時にコンドームをしていても、クンニリングスやフェラチオでも感染するコンジローマの危険性は、十分に考えられます。

ワクチンに関しても、女性の場合は子宮頸がん予防の為に摂取が可能ですが、男性のワクチン接種を推奨しているクリニックは少ないのが現状です。

自分の身体を守るだけでなく、愛する誰かを守る為にも、少しでもコンジローマに対する知識を身に付け、セーファーセックスに励むことが予防のスタート地点になることを覚えておきましょう。